巷にはマルチスポーツっていう考え方がありますよね。
子供の頃は1つのスポーツに絞って技術習得するのではなく、色んなスポーツを経験した方がよいってやつです。
メリットとして怪我防止、燃え尽き症候群防止、総合的な運動能力の向上、などなど挙げられる上に小学生年代に複数のスポーツに触れていた方が最終的にトップレベルで活躍する人が多い、みたいな話もある、よう、です。
我が家では完全にこのマルチスポーツっていう考え方に則ってやっていてですね。
(そうなんです、実は)
ていうか最初は来たるゴールデンエイジに向けできるだけ多くの「動き」を経験させておきたい、ってところから始まったんですよね。
なぜならあまりにも我が子の動きがどんくさいから。
運動神経の欠片も感じられなかったから。
どうすっかなと色々と調べていたところ「ゴールデンエイジまでにやっておきたい36の基本動作」みたいのを見つけたんです。
どうやらゴールデンエイジ前(プレゴールデンエイジ期)にその動作を習得しておくことでゴールデンエイジがより豊かになる、らしく。
わかりやすくいえばゴールデンエイジっていうめちゃ運動能力が上がる年齢があるんですけど、それまでにも色々と運動させておいたら、させてなかった場合よりもっとめちゃくちゃ運動できるようになりますよ、やっておいた方が良い動作を36にまとめましたよってことですね。
※ゴールデンエイジが一般的に9歳から12歳と言われてるようですので、プレはその前、8歳までの時期を指します。
それからというもの動作がまとめられてる画像を印刷して壁にはって、これはできる、これはできる、これは……まだできない、これはやったことない、みたいな感じで印付けていって順々にやらせていったわけです。チャト坊に。
野球やらせるつもりもないのに幼稚園の頃からキャッチボールしてたのもそれですよね。
(「36 基本動作」で検索すると同じ内容の違う画像が沢山出てくるんですけどそもそもの大元はどれなんでしょね。)
結果として割と早くからいろんな習い事をさせるようになりました。
なんせ最初の目的が「運動能力開発」なもので、うちの場合、特定のスポーツに特化させる意味自体がそもそもなかったんですよね。
習い始めた順に書き出すとこんな感じになります。
※それぞれ記事へのリンク貼ってます。
もちろん辞めたものもあるので全部は同時やってないんですが都度何か始めてるので、だいたい常時4つくらいは並行してやっていると。
今もテニス、野球、空手(12月で終わり)、走り方、ピアノとやってます。
ただいくつか習い事をやってくとメインとなる(主に親がご執心の)スポーツが出てくると。
それが最初はサッカーであり、サッカーで大成するためのマルチスポーツという考え方から他の習い事を選ぶようになります。
サッカーでしない動きを他のスポーツで補完しようと。
テニスもその考えからサッカーのために始めたわけなんですが(テニスとサッカーって面白いくらい真逆のスポーツですよね)、サッカーがにっちもさっちもいかなくなったことと、その頃ちょうどエンジョイクラスからステップアップできたのもありメインがテニスへと移っていったんですね。
運動神経良い子になって欲しいと始めた36の基礎動作がマルチスポーツとなり、サッカーからテニスがメインになった今もそのまま続いているというのが現状です。
でもね。
テニスでエンジョイクラスから1個上にあがってスクスクとかの草トーにでるようになって(あ、あと色んなブログとか読んで)わかったんです。
ことジュニアテニスの育成においてはマルチスポーツとはまるで正反対の考え方なんですよね。
トップにいくならできるだけ幼い年齢からテニスにMAXbet(全振り)が当たり前。
つまり、U12くらいまでマルチスポーツやってて、そこからテニスに専念したとしてもトップには行けませんよ(先行してる子たちには追いつけませんよ)、ってことです。
たぶんですけど、卓球とかフィギュアスケートとかスケートボードとかも同じだと思うんですが、習得序盤でのそのスポーツ特有の技術でめちゃくちゃ差がつく(差をつけられる)スポーツってマルチスポーツの恩恵を受けにくいってことだと思うんです。
そもそもまともに楽しめるようになるまでが大変系のスポーツですね。
あと未経験者と経験者の差がはげしい系のスポーツ。
(卓球ってめちゃ難しくないですか?)
技術も時間をかければ追いついていけるはずですが、時すでに遅しというか、巻き返す時間がもはやないというか。
例えばマルチスポーツ後発組が20代でだったら先行組に追いつく(もしくは追い越す)としてですね、その歳まで一生懸命練習していられるのって、もっと若くに(早くに)トップにたどり着いた人だけなんですよ。
年齢が上がるにつれてテニスに全振りで続けていくために必要な実績が大きくなるというかね。
それ以外はだんだんと全振りから離れざるを得なくなると。
しかもそういう人は遅くとも大卒以降はテニスから離れて働かないといけないですからね。
テニスを一生懸命練習していても生きていける状況の人以外はがくんとそこで練習時間が減るんです。
そうなるともう追いつくどころじゃない。
言い換えれば、例え13歳からテニスに目覚めてMAXbetしたとしても、3歳とか4歳くらいから既にMAXbetしてるご家庭(されてるお子さん)がごろごろいるので「テニスに全部つぎ込んでやっていられる年齢」のうちに追いつけない、ってことだと思うんです。
えーー、って思いますよねw
でね、ここで更にやばいと思うのが、3歳から4歳くらいからMAXbetしたからといってトップにいけるとは限らないってことなんです。当たり前なんですけどね。
もはや屍しか残らんみたいな。
なんかね、これ……皆が、というかジュニアテニス界全体が「魔」に吞まれてると思うんですよね。主語がでかいw
本当にトップを目指すならいいんですけど、その余波が裾野まで広がってしまってですね、挙句の果てがこのあり様ですよ。
Q.
いえいえ、うちはトップを目指してるわけじゃないんです。そんなに遠くを目指してるわけじゃないんですよ、これくらいの成績でいいんです。
であれば週2くらいで楽しみながらで大丈夫でしょう?
まだ子供ですもんねぇ?
A.
それでも週5は必須です。できたら3歳からは始めて下さい。その成績の子は皆それくらいやってるんで。
――これが「魔」です。
やめろって、大丈夫だから、今そんなにやらなくても大丈夫だからーー!!
って言いたいw
だから僕はあえて立ち止まろうと思います。思っています。思いました。
チャト坊は小学生の間、週2日より多くテニスのレッスンは入れない絶対にだ!
……いや、やっぱ、念のため、週3日より多くは入れない絶対に、だw
ハラホロヒレハレ~♪
そういえばマルチスポーツでテニスの話になると必ず出てくるのが錦織ですよね。
錦織も小学生の間はサッカーもやってたよ、あと水泳とかなんとかとか…。
いや、突然変異すぎて参考にならないw