うちとこの運動能力開発ブログ(ジュニアテニス編)

  我が子の運動能力開発について語ります、語りたい ~Love means nothing in tennis,but it's everything in life.~

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ジュニアテニスと子供の経験値

今日は習い事がない日なんで、チャト坊は学校が終わった後そのまま友達と遊びに行ったようで、いつも5時までには帰ってくるようにいってるんですが、あんまりおもしろくなかったと4時半くらいに帰ってきたと。

帰って来たときには僕は仕事してるんですが、まぁしゃべる声は聞こえてきてて今日は久々に誰誰と遊んだけど誰と誰がもめて自分はこっち側についたとか、何々さんがいなかったから早めに帰ってきたとか話してるんですね。
んでまぁ何が言いたいかというとめっちゃ楽しそうなんですよ。

 

そういう時いつも僕は頭の片隅で思っちゃうんです。
今この時もあの子はスクールでテニスしてるんだなぁ、って。

 

ここでいうあの子っていうのは現実の誰かではないんです。
世の中に沢山いる毎日テニススクールで練習している誰かだと思ってください。僕もそう思ってます。

それがほんとにテニスが好きで、親が放っておいても常に自分の時間はテニスに使っちゃうような子で、その分もちろん戦績も図抜けて良い、本人も俺今めっちゃ楽しいと思っていたら何も悪いことはないんですけども…、
今この時テニスしてる子はそういう子だけじゃないんじゃないかな…、って思っちゃうんですね。
うっすら思っちゃうんですよ。

 

で、本当にすべての時間を自覚的にテニスに使ってるって子ではなく、自分以外の何らかの理由で毎日テニスをすることが当たり前になっている、そういう子って(もしいるとしたらですよ!僕の勘違いでみんなテニスしてる時が一番幸せって、ただ楽しくてしてるだけってこともありうるわけですから!)、本来子供の頃に経験しておいた方が良いようなことをすべてテニスの練習に置き換えちゃってる、置き換えられちゃってるわけですよ。人生経験のトレードオフ

 

もちろん、テニスも経験なんで例えば目標としてプロになれなくてもテニスを通じて豊かな人生を歩むことはできるわけです。
僕のいとこも今テニススクールのコーチしてますけど、こないだお嫁さんも貰って素晴らしい人生を歩んでます。(一時期大学辞めてテニスのどうこうで親に勘当されるとかいろいろあったんですが…)
ただそのいとこも部活動でテニスに出会った方で、幼少期からというのとはちょっと違うんですよね。

だから、ものごころついたときからがっつりテニスをやってきたけど、結局中学に上がるときに受験で辞めちゃいました、みたいな結論になったとしたときに、これまで費やしてきた時間に対して「良かったな」というよりも「ああ、費やしてしまった…」って感じになっちゃわないですかね、と思うんです…。
※中学はソフトテニスですし、そこで日本のテニス界の構造としてそもそもの断絶があるんですよね。

 

で、さっき本来子供の頃に経験しておいた方が良いようなこと、って言いましたけど(テニスの替わりに何するの?)、それってつまりは余白なんですよね。替わりに何かをするんじゃないんです。

余白についてはこちらでも↓

undoshinkeikaihatu.hatenablog.com

例えば夏休みの一日ですけど、
朝起きて、ラジオ体操して、朝飯くってアニメ見て、学校のプールいって、帰ってきて昼飯食ったら寝ちゃって、午後から友達が呼びに来て起こされて、一緒に公園いったけどあんま人が集まらなくて、家行って野球ゲームしてたらだんだん友達集まってきて、最後その子の親に飯食ってくか帰るかどうするって聞かれて、ちょっと遅くなってたから怒られるかなって心配で家帰ったけど、でも家では怒られることなく早くお風呂入んなさいって。
これ僕らの世代だとみんな「そうそう」っていうようなことだと思うんですが(ひとんちで飯食ってるやつなんていっぱいいましたから)、僕らの子ども世代だともしかするとそんなだらけた日なんて経験したことないかもしれなくて。

そんなアホみたいな一日をどれだけ経験してるかって結構大切だと思うんですよね。