うちとこの運動能力開発ブログ(ジュニアテニス編)

  我が子の運動能力開発について語ります、語りたい ~Love means nothing in tennis,but it's everything in life.~

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壁打ちの効能を考える、というよりは心配する(やっとテニスVer.)

壁打ちについては例の謎の壁で野球やらサッカーの話ばかりしてきたんですが、今回は紛れもなくテニスの壁打ちについての話です(いつも野球やらサッカーばかりですみません…)。

一応、野球やらサッカーの壁打ちの話はこちらです…↓

undoshinkeikaihatu.hatenablog.com

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ザ・テニス素人の僕からすると、テニスの練習で想像するのってまず最初に壁打ちだったんですよね。
厳密にいうとテニスの自主練で想像するのが壁打ちだった、ですかね。

テニス初心者はまず壁打ちをすれば良い、壁打ちがうまくなればそれすなわちテニスが上達したということであると。そう思っていたわけです。

このイメージを具体化した上で文章にするとこんな感じです。
(こっからちょっと長いんで読み飛ばし可です、マジで)

 

★★★★★
まずその町はテニスがすごく盛んで、学校でもテニスがうまければカースト上位のガキ大将、テニスが下手ならのび太よろしくいじめらっこ、という世界があったとしますね。

で、そこに性格は素直で優しい心を持った少年がいます。困ってる老人なんて助けないではいられないタイプです。

ただ家があまり裕福ではなく、お父さんは遠いところで仕事をしていて(南極とかかな)家にはあまり帰ってきません。
しかもお母さんは数年前に不運な事故で入院してしまってるんです。だから世話は知り合いのおばさんにお願いしています。少年はいつも寂しい思いをしていました。

 

そんな少年の息抜きになればと思い、おばさん、少年にテニスを始めさせるんですね。
この町ではなにか運動をするといえば先ほどもいったようにテニスなわけです。

でもこの少年、壊滅的にテニスが下手なんです。
逆に下手なのにテニス始めちゃったせいで、ガキ大将にも目を付けられて、なんか学校でえげつない感じになっちゃうんですね。

 

そんな日々にもなんとか耐えていた少年だったんですが、ある日限界が来ます。お母さんから買ってもらったラケットがなんとガキ大将に壊されてしまったんですね。

ちょうど満月の夜でした。しかもなんか何十年に一度のなんたらムーンみたいな日だったんです。
「こんなものがあるからいけないんだ、こんなもの!」と少年は壊れたラケットを持って家から飛び出しました。
無我夢中で走ってたどり着いたところは、誰も入ってはいけないとされている禁忌の山だったんです。
少年がそれに気づいた瞬間、大きな稲光が、ドン!と近くの大木に落ち、その音とともに少年は気を失ってしまいました。

 

どのくらいの時間が経ったのでしょう。目を覚ました少年の前にいたのは壊れたラケットを持った白髪の老人でした。


とまぁこんな感じの前振りがありましてwその白髭の仙人的なのが師匠になって、その師匠がですね「テニスがうまくなりたいとな。それならばおまえはまずこの壁打ちを一万回連続でできるようになるのだ。」っていって去っていきまして、それから山奥の平らな壁に向かっての壁打ちの日々が始まるんですね。

他に何かを教えてくれるわけではありません。自分でその辺の木から削りだしたラケット(最初にやらされたのがこれです)を使って来る日も来る日も壁にボールを打ち付ける日々が続くわけです。ボールはなんかちょうど良い植物があるんでしょうね。
食べ物は猿とかその山に住む動物がなんか持ってきてくれます。

で、数か月がたち、やがて壁打ち一万回などゆうにできるようになった頃、再び老人が現れて言うんですね。
「この大会にお前を登録しておいたから出るがいい、それが次の修行である」と。

その大会とはこの町の一番を決める大会で、優勝者は東部大会の出場が決まる物凄く格式の高い大会なんですね。
で、久しぶりに山を下りて会場に現れた少年は知るわけです。
一回戦の自分の相手は第一シード、そしてあのガキ大将だということを…。

 

で、この辺から端折りますが、少年は壁打ちのおかげでそのガキ大将を倒し、大会で優勝するんですね。

そしたら少年に向かって師匠はいうわけです「お前はこれまでテニスをしようテニスをしようとするがあまり、単純にラケットで球を打ち返すということをおろそかにしていたのだ。ただ自分に向かってきた球を打ち返す、それだけを考え、それだけを突き詰めれば人間誰にでもそのくらいの力はあるのだよ。ではそろそろテニスを教えるとするか…」と。
★★★★★

 

うん、長いw
でも僕はほんとに壁打ちってものにこういうくらいの効果があるのかなと思っていたんですよ。

それで最初の話に戻るんですが何も考えなくてもめちゃくちゃ壁打ちできるようになればそれすなわち『テニス』の上達だと。

 

ところがですよ、調べてみるとなんか…経験者の方ってあんまり壁打ちに肯定的ではないというかw

 

壁の向こうがない(着弾点がわからない)からあんまり意味ないとか、
実際のテニス(相手がいるテニス)と違って球が返ってくるまでの時間が半分(距離が半分なので)だから、打つまでの時間が変わってくるから意味ないとか、
生きた球を打ってるわけじゃないから意味ないとか、
あげくにはやりすぎると実際の試合でボールが入らないとか
意味ないだけならまだしもむしろ下手になるだの散々な言われようでして。

 

じゃあ何かしらメリットないんかなって探していくと、辛うじてサーブ練習にはなるとか、ボレーだったらまぁとか…。

なんかすごく限定的な感じになるんですよ。
壁打ちの効果を最大化するにはこれを意識しろ的な感じとか…、とにかく初心者におすすめされてる感じはないんですね。

白髭の仙人をイメージしてた僕にとっては、ええ…うそでしょ、実際はそうなの?ってちょっと衝撃だったんです。

 

そうなると、ザ・テニス素人の親は「じゃあうちの子には壁打ちはさせないほうがいいのかな…」と思うわけですよね。

意味ないなら時間の無駄ですもんね。キャッチボールでもしようかなと。

 

でもでもですね、じゃあ、休日に壁打ちしてる人たち(場所によっては順番待ちしてるくらいいっぱいいます)はいったい何なんだろうって思っちゃいますよね。

そもそもテニスの壁打ちの壁って、誰かが適当に作ったとかじゃないくらいしっかりしたものじゃないですか、ちゃんとネットの位置にラインまで引いてあるし、しかもサイドが高くて真ん中低いみたいな再現までしてるんですよ、意味ないならなんでこんなたいそうな壁作ってんだよ、と。

そもそも意味ないならなんでこの壁打ちっていう行動が生まれたんだよ、そして広まったんだよと。

ついでになんでベイビーステップのえーちゃんはやってるんだよと。講談社漫画賞取ってんだぞと。
絶対意味あるはずだろーよと、なきゃ逆におかしいだろうーよと…。


これ壁打ちしてる人たちに「調べた結果意味ないらしいよ」って言いたいんじゃないんですよ(僕の同僚にすぐそういうこと言ってくるやついるんですが)。

全くの反対で、僕がここで言いたいのは息子に壁打ちやらせたいから誰か壁打ちめっちゃ意味あるって言ってよーー!ってことなんですね。

ちょっと鼻息荒くなるんですよね、「やり方考えれば意味ある」とかじゃなくて何も考えずにやってても壁打ちめっちゃ意味あるって言ってよーーー!って。

 

とまぁ叫んでいても誰も言ってくれないとは思いますし、ひとまずうちのチャト坊に白髭の仙人よろしく壁打ちめっちゃさせてみてですね…、すげーできるようになった後に、壁打ちやる前とどう変わったかというのを実際の試合なども参考に見てみたうえで、独自に意味ない意味ある判断したいと思います。

つまり自分の子で試すスタイルで行こうかなと。…前向き。

 

意味あると判断したらめっちゃ壁打ち推してくつもりだ!
白髭の仙人に俺は、なる!